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波を描く

旅と絵と波乗りのこと

食べないという選択③ 

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ある日の朝陽。
冬特有の澄んだ空気が作り出す、鮮やかなオレンジ。

西高東低の北西風ビュービューは毎年のこと。
強い風に押さえられる波。
海に行っても散歩で終わることがしばしば。

でも、それでも外に出たいと思わせるような、大地を照りつける強い日射し。
底抜けに青い空。
時折、日焼け止めもつけずに外に出て、手を大きく広げ全身で受けとめる。
それだけで何だか幸せ。

この夏には痛くなるほどの日射しは、年間日照時間の長いここ南国ならでは。
「春よ、早くこい」と言わんばかり。




さて、大変お待たせしております。
「食べないという選択」の最後です。
ブログを更新しなさ過ぎて(すみません)若干忘れがちですが、普段は感じることのない貴重な体験。
感じたことをシンプルに文章にしておきたい。



断食期間よりも大切と言われている、この回復食。
一度休止状態を作った胃腸に、再び「食べるということ」を丁寧に教える過程。

回復食にはいくつかやり方があるが、私はすずなりさんがお勧めしてくださった、「7号食」を行うことにした。

7号食とは・・・
実に簡単。
玄米を食べるだけ。
他に摂っていいのは少量の胡麻塩か、梅干し、そして番茶。
「少しだけなら」「飴一つなら」「味見だけなら」もなし。

それを10日間続けることで、血液をすべて玄米から作る=血を入れ替えるという究極の食事法。


〈7号食をすすめるサイトから抜粋〉
・・・肉類、甘い物、お菓子、コーヒー、お酒、飴、ガムなどの快楽食は、味覚や精神に直接的な快楽を与えますので、それを何度も何度も味わいたいという常習性が生まれて中毒のようになります。さらにこれらを消化・代謝するには、各臓器に大きな負担がかかり、消化・代謝するために、ビタミン、ミネラル、食物繊維、酵素が沢山使われるのです。

快楽食が身体に入ってこないということは、臓器は休まるし、各栄養素も無駄使いされない。すると、身体は身体全体を良くする働きに十分な力を発揮できるのです。加えて、玄米ごはんという悪いものを出して良いものを作る力も加わり効果が絶大なのです。

良い物を食べる効果は 30%
余計な物を食べない効果は 70%

健康になるには、何かを付加するのではなく、如何に余計な物を削ぎ落とすかなのです・・・


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調べると効果はたくさんあるようだが、ぜひこれを機会に自分で感じてみたい・・・と。

普段食べている「寝かせ玄米」で行うことにした。
炊いて3日以上保温し、寝かせ発酵した玄米。

断食後の回復食のために、口の中で100回以上噛み、水状にして嚥下する必要がある。
また、本来なら食事量に制限はないが、断食後の私は制限付き←これがきつかった・・・。

以下、シンプルですが日を追って感じたことを記していきます。


7号食1日目

帰宅早々、安静を言われていたにも関わらず、断食のまま短時間の波乗り。
波は良くなかったが、久しぶりの日射しを浴びながらの海は最高に気持ち良かった。
やや興奮していたためか、身体のきつさは全く感じず、家事をこなした上、夕食として1回目の7号食。

久しぶりの梅干しで、唾液が一気に出る。
玄米は量にして140g、小さいお茶碗に軽く一杯。
これを少量ずつ口に運び、100回、出来たら200回噛みのむ。

それほど噛んだことがないため、喉に流れようとするご飯を食い止めるのに苦労する。
なかなか上手くいかない。
如何に意識して噛んでなかったということか。
40分かけ終了。
もちろんお腹がいっぱいと感じることはない。


7号食2日目

3日間は1日1合と制限があったため、朝・夕の2回食にすることに。
朝から空腹を感じている。
昼前に小さいお茶碗1杯(140g)。
やはり噛むことに悪戦苦闘。
どうしても喉に流れ込む。

眼の前でラーメンを食べる家族をじっと見てしまう(普段食べないが)。
前回も断食中に湧いた、コーヒーへの渇望。
番茶を大量に飲む。

まだ夕飯には少し早い時間に突然寒気が来る。
身体が震え、冷や汗。
低血糖だ。

すずなりの郁さんに連絡。
1日2杯の玄米甘酒なら良い、とのアドバイス。
早速甘酒を薄め、おろした生姜を入れ少しずつ噛むようにのむ。
これが美味しい!
まるで砂糖が入っているのではないかと思うくらいの甘さ。
すぐに症状は治まる。
食欲が増進されるので、梅干しや塩をあまり摂らないようにとのこと。

噛むことに悪戦苦闘しながら夕食を終え、空腹にならない内に布団に入る。


7号食3日目4日目

家族のご飯をつくるのだが味見ができない。
妄想で料理。
聞くと気を利かせているだけかもしれないが、味に問題はないと。
普段から妄想力鍛えててよかった。

それにしても、味見をしたい衝動に何度も駆られる。
如何に口に入れるということを気軽にしていることか。

甘酒を食間に2回入れることで(朝1回夕方1回)、空腹をしのぐことができる。
実は初めて口にした玄米甘酒の美味しいこと。

それでもいつもお腹が空いた状態。
お腹の贅肉が全くないことに気づく。
ぐうぐういうお腹をずっと感じている。

いつもお腹を空かせた子供のように、「お腹空いたな~」と心の中で繰り返す。
絵を描くが集中できない。

7号食5日目6日目

早朝に目覚める。
起床して鏡を見ると、肌がきれいになった・・・?と感じる。
普段全く化粧をしない私だが、くすみがとれた感じがわかる。
眼の周りのアレルギー様の症状は全くない。

浮腫みやすい体質だが、冬によくある全身の浮腫みが完全にとれている。

1日2合食べれるようになったが、あまり量は増やさず同じお茶碗で3食にする。
噛むのに少しは慣れてきたが、やはり100回以上は大変。
ついのみこんでしまう。

3杯の玄米ご飯と、薄めた1杯の玄米甘酒。
それでもお腹が空く。
食べた瞬間からお腹が空く(笑)。
家族の食事は自分が食べたいもの。
いつもより丁寧に作る。
あれが食べたいこれが食べたいと次々に妄想。

空腹を感じないように、夜は9時には就寝。

7号食7日目8日目

早朝から猛烈な便意。
実は断食から1回も(10日間くらい)出てなかった。
汚い話だが、油が浮いたような泥状の便が多量に排泄。
驚いたのは、臭いが全くない。
腹痛はないが、何度もトイレへ。
宿便?

胸周り、背中周りがスッキリしてきた感じがある。

相変わらず100回以上噛むのに苦労する。
長年の習慣はなかなか抜けきれないということか(医療職だったので早食い傾向)。

ヨガクラスを開始したが、腹から声が出ない。
寒くて手足が異常に冷える。
動き続けると力が湧かず、今のようなパワーが感じられない。
ただし、気分はほとんど変動せず、常に安定しているようだ。
やはり常に空腹感がある。

7号食9日目10日目

終わりが見えてきたためか、慣れのためか空腹が気持ちよく感じられるようになる。
空腹をじっと感じ見つめる。
気付くと心が静か。
常にシーンとしている。
絵を描く集中力が出てくる。

(恐らく慣れることにはならないようだが)頑張って150回ほど噛んで味わう。
1日2合の玄米。
これしか食べられないから、非常に食事が楽しみ。

肌がつやつやになり、肌色が良い。
シミやしわが少し薄くなった。
目元の小さい小じわが消えている。

首から腹部にかけての贅肉がかなり減少している。
減量目的ではなかったが・・・。
断食を開始して、初めて体重を測る。
断食前から3~4kg減。

7号食の回復食 3日間

断食の回復食として7号食を10日間続けたが、またその回復食として3日間かけて通常の食事に戻していく。

1日目6号食(プラス具なしみそ汁と漬物)
2日目5号食(プラス具ありみそ汁と野菜のおかず、漬物)
3日目4号食(プラスみそ汁と野菜のおかず2品、漬物)

しっかりと意識をして噛み、久しぶりに味わうおかずに感動さえ覚える。
やはり強い味付けに慣れないため、かなりの薄い味付け。

3日目になると、かなり体力が回復してくる。
声も出る。
心は安定。
美味しく食べられることに感謝の念が湧く。

断食5日間、7号食10日間、回復食3日間、全行程18日間でした。




個人差はあると思うが、私が感じた効果をシンプルにまとめると・・・

①肌の老廃物が排泄され艶を取り戻し、肌色までも変化した
②空腹に慣れてくれば、身体が楽に感じてくる。
 消化しないことは楽ということか。
③心の変動がなくなり、不思議な静けさを得られる。
④普段、如何に色んなものを何も考えず食べているのか、深く考える。
⑤あえて「食べない」とうことを考える。
 何故に「食べる」のかも。
⑥日々身体が浄化されていく感覚を味わうことができる。
⑦健康に食べられるということに、心から感謝を感じることができる。

つらい回復食だったが、「浄化の時」だと必要性を感じた時は、これからも定期的に行っていこうと思う。
・・・かなりの覚悟が必要ですが(笑)。



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開花の春はもうそこに。
強さを増す、黄金色の日射し。
枯葉色の、でも今にも芽吹きそうな大地の奥に生命のエネルギーを送る。
ふつふつふつふつ・・・と大地の下で春を待つ新芽たち。
もうすぐもうすぐ。




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食べないという選択② 

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今日は今年最後の満月。
いつもなら満点の星空が見える、街のライトが届かないこの地でも、きらきら瞬く美しい光りが隠されてしまうほどの明るさ。

それにしても寒い。
明日の朝は1℃にまで下がるらしい。
本格的な冬の到来。

ここに移住して10年近くになるが、その間に雪(というかみぞれ)を見たのは1度きり。
わずかにチラめき一瞬で止んだ、大晦日の夜。
海の湿気が少しだけ、暖かい空気を運び、守ってくれてるのかな。



さて、前回の続きです。

今回、断食と同時に受けたトリートメント、セラピー。
それぞれに感じたことを記録しておこうと思う。
長文になりますが、興味のある方はぜひ、お付き合いください。



オイルトリートメント(チベットマッサージ・レインドロップ)

yogaの考え方に似ていて、繋がっている心と身体の両方面からのアプローチを行い、メンタルもボディーも浄化しましょう、という浄化療法。
普段、足を運んでマッサージや整体を受けることのない私。
もう10年以上受けてないかも(10年以上前に波乗りに行ったバリ島で毎日、パドリングで疲れた筋肉をほぐしてもらった)。

「チベットマッサージkunye(クニエ)」
カウンセリングで体質を見てもらい、その体質に合わせたオイル、上質の精油を使い全身をマッサージしていただいた。

*HPより*
(kunyeの特徴)
神経系の興奮を沈静化させることが目的(ルン・風のエネルギーを抑える)のマッサージになっています。
ので、頭の先から、脚の先まで、くまなくマッサージし、
関節に過剰に溜まった「ルン」のエネルギーを散らしていくために、引っ張ったり、まわしたり、動かしたりをします。
冷えてるところは、温め、熱がこもっているところは、冷やし、バランスをとります。
ツボの刺激もありますが、痛すぎない強さで、詰まっているツボや、経絡を流します。
各臓器が対応しているツボや、部位などがあるので、
クライアントの状態を把握し、弱っている場所をメインに施術します。

まさに。
弱っている、そこそこ!!!
っていう感じ。
元々腎臓機能が弱りやすく、浮腫みの出やすい体質。

断食で冷えた身体がじわっと気持ち良く、温まって行くのが分かる。
どんどん血の巡りが良くなる。
血液が流れる感じが、はっきりと感じられ、普段感じない身体の隅々までもが丁寧に丁寧に修復されていく感じ。
yogaでは呼吸法を行い半瞑想状態を作りながら、自身で身体をじっくり動かし感じてもらうが、このように人の手でリラックスした状態を作ってもらいメンテナンスしていただくこと、侮っていた。

やんわり凝りをほぐすマッサージをイメージしていたが、全然違った。
悪いところ、詰まりのあるところをどんどん流していくポジティブな手技。

大好きな上質の匂いに包まれ、まさに浄化されたという身体。
マッサージ後は、初回はその刺激からか、長距離の移動直後だったためか重いダルさを感じたが、2回目はふわりと軽くなる心地よいほどのスッキリ感を味わえた。

「レインドロップ」

*HPより抜粋*
原液のまま順々に脊柱に垂らし、オイルを体内に染み込ませていきます。使用するオイルは、どれも非常に高い抗菌作用や抗ウィルス作用などを持っています。ウイルスや菌などを体外に排出してくれます。その効果は人によって違いますが、1週間~10日程度、持続すると言われています。

脊柱から体内に染みこんだエッセンシャルオイル(精油)は、皮膚より血液にのって全身をめぐり、肉体や細胞の隅々まで届き、機能の向上、免疫力のアップ、ホルモンバランスの調整、組織の再生、解毒(デトックス)促進などを行うといわれています。アロマオイルは嗅覚からも様々な作用をもたらします。脳の一部の大脳辺縁系(感情)に直接働きかけ、自律神経の調整やホルモンの調整も行います。


精油の原液を背中に垂らし、マッサージするという、初めての経験。
はじめの感覚は、ああ、ものすご~良い香り!というもの。
そして、温かい。

私自身は肩や背中の凝りは、ほとんど日常感じることはない。
でも、yoga中に背中をマッサージさせていただいて、この方、今日は硬く詰まっているな・・・と思うことも多い。
この脊柱が肩こりのない私でも毒素が溜まり、詰まっていたんだな~と感じられる。

それほどまでに一生懸命身体と心を守っている脊柱。
動いている時も、眠っている時も。

とにかく匂いが良くって、詰まりの取れた背中はぽかぽかと暖かい。
すべすべで、後でよく見ると、皮膚色までもが変わっている。
見えないところだが、常々、重要なところだと感じているだけに、後3回くらいは受けたかった(笑)。


ビリーフチェンジセラピー

*HPより抜粋*
あらゆる心の悩み、心理的トラウマの原因、それは、幼少期に主として親との関係で作られる<リミッティング・ビリーフ(制限を作り出す思い込み)>に存在します。
リミッティング・ビリーフとは、私たちの物の見方や考え方、感じ方を制限する「思い込み」や「固定観念」のことを言います。それは、本来は自然に行なわれるはずの思考や感情、行動に対して否定的に作用し、悩みや苦しみ、痛み、症状等を作り出します。
ですから、おおもとの原因であるリミッティング・ビリーフを正確に特定して取り除くことで、慢性的に繰り返す心の悩みや苦しみ、痛み、長引く心因性の病が根本的に解消するのです。


このセラピーを受けるのは初めて。
プライベートな事なので、詳細を記録するのは避けるが、セラピー中の自分の感情の大きな流れに驚いた。

セラピストさんの誘導に従って、無意識下にある心の奥底を静かにじっと見つめる。
普段忘れていて思い出すことも無いようなあの頃の記憶を、ぽつりぽつり口にする。

ある瞬間にふと蘇る、心の衝撃。
何故か涙があふれ出す。
そして止まらない。

ああ、そうか。
そうやったんか。
と自分自身を強く抱きしめたいほどの自己肯定感がわき上がる。

心の何かに触れた、その感覚。

わき上がった感情は、処理し(怒り、悲しみ、恐怖)、本当に欲しい状態、「わたしはありのままでいい」という、安心感を体感できるようにセッションが運ばれる。

正直に言うと、セラピー後はとても疲れた。
何故なら、感情が動くというのはとてつもなくエネルギーを使うから。
感覚・感情で生きている私は、いつもこの自分の「感情」に振り回されてきた。
そして数年前から、感情に振り回されるのを止めようと決意した。

すでに何を語ったか、どんなことをしたのかは忘れたが、未だにあの時の感情の衝動を覚えているし、何か懐にストンと落ち着いたような感覚がある。
何度でも受けてみたいし、受ければ私が幼少期に無理やり冬眠状態に置いた「私らしさ」が春を待っていた新芽のように、むくむくと芽生えるような気がしてならない。
心の成長を恐れてはならない、と強く感じる。


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今回、3泊4日の滞在でお世話になった、長谷川貴士さん、郁さん。
穏やかで愛ある、素敵なご夫婦です。

すべてのトリートメント、セラピーは郁さんに担当していただきました。
自分が人に与えるべきものをしっかりと分かっている、懐の大きな魅力的な女性。

郁さんが持つ、癒しと、生命力あふれる強いエネルギーを感じられた、充実のあっという間の時間でした。
もし浄化したいと強く思うタイミングがありましたら、ぜひともお薦めしたいセラピールーム。
私も来年、またリピートしたいです。


京都 すずなり
www.suzunari-kyoto.com/
↓にリンクを貼っています。


さて、次回は断食よりも辛かった、回復食の体験記です。
またまた気長~におまちくださいね。




食べないという選択① 

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早朝から雨が降り続いた昨日。
お昼間は半袖だった晴天続きとは打って変わって、カーデガンで暖をとっても、芯まで冷え冷えするような一日。

夕方前から突然の青空。
南国特有の変わりやすい空模様。
風がある。
窓から見た、雨雲を押し流すかのような雲の流れに、カメラを手にふと車を5分程走らせる。

美しい夕陽でした。
回復食中でほとんど食べていない身体は熱を作り出せず、容赦なく吹き付ける風に凍えそう。
シャッターを押す指先がこすってもこすっても悴む。
寒い。
でも、心はしんと静まり変えっている。

この美しい一日の終わりを前に、静かに、そしてひしひしと秋から冬への移行を受けとめる。



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11日から京都にある、宿泊滞在型のセラピールームに宿泊しました。

目的は断食やアロマを使ったマッサージによる心身の浄化。

そしてセラピー。
その技法や効果に、ブログやサイトを見てとても興味が湧いた。
私の心の奥底の真実をみつめたい、と。

前回の断食もだったが、静かに心と向き合いたいときは無意識に山へ向かう私(登山はしませんが)。



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築80年の古民家。
でも改装され、手入れが行き届いていて、気の流れがとてもいい。
優しく居心地良い、田舎のおばあちゃんの家に帰ったような懐かしさを感じる家。


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晴れていても気温がかなり低い。
家の裏手には、この寒さで紅葉がだいぶ進んだ可愛らしい山。

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家の前を流れる川。
この限りなく澄んだ水に、寒いのも忘れ、つい触れたい衝動。

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美しい日本の彩り。




移動の日を含め、計5日間の断食で、1回のカウンセリングと2回のビリーフチェンジセラピー。
精油を使った2回のマッサージ、トリートメントが1回。

それぞれ感じたことを簡単ではあるが、記録したいと思う。
かなり長いですが、興味のある方はお付き合いください。


<断食について>
1日目
出発日前夜は夕方には食事をし、そこからずっと手作りの酵素ジュースだけで過ごす。
伊丹から京都、園部と、幾度も交通機関を乗り継ぎ到着。
普段人ごみを避けているため、京都駅の人の多さにとまどう。

時折空腹を感じるが、水を飲みやり過ごす。
移動中、何故かどんどん気持ちが落ちてきて、鎮まって行くのが分かる。
昨年5月の断食の時もそうだった。
山は私に何か大きな力を及ぼすようだ。

案内された個室は簡素でこじんまりとした、居心地の良い和室。
着いてすぐに4日分の酵素ジュースをいただいた。
柑橘系の生きている発酵酵母。
とても美味しい。
これを、好きな時に好きなだけ、感じるままに飲む。

しかし寒い。
自宅ではスウェットで過ごし、掛け布団も暖房器具も出していなかったのだが。
ストーブを近くに引き寄せじっと暖をとる。

カウンセリングとチベットマッサージを受けたが、なんとも気分は落ちたまま。
長距離移動の疲労か、倦怠感が強くとにかく眠い。
自室にいるときはほとんど寝て過ごす。
これは前回の断食でも同じ。
空腹は感じない。


2日目
起床するともう昼前。
暖かい布団の中で「このままじっと何もしたくない」と強く感じる。
空腹を感じる前に、とのことで酵素ジュースをぐびり。
動くのが億劫でしんどい。
何とか起き上がりセラピーを受ける。
セラピー中は酵素ジュースを飲まないためお腹がぐうぐう鳴るが、セラピーに集中しているため空腹は感じない。

酵素ジュースを小まめに摂れば空腹を感じないが、身体が冷えているので冷たいジュースが進まない。
白湯も飲んで良いのだが、何故か飲む気になれない。
身体が水分を欲していないと感じる。
トイレにもあまり行かない。

やはり倦怠感が強く、夜の精油を使ったトリートメントまでもひたすら眠る。
終了後も、いつも頭の中に渦巻いている複雑な妄想を考える暇もなく、すぐに横になる。
夢も見ず熟睡。


3日目
9時ごろには眼が覚めるが、ぐずぐずと布団の中。
疲れるとすぐに浮腫みが出る体質だが、改善されていると感じる。
断食の目的の一つ、夏ごろからなかなか治らない眼の周りの赤みの強い、アトピーのようなアレルギーが少しずつ良くなっている。
指示通り、ペパーミントとラベンダーのアロマオイルを優しく伸せる。

前回の断食でも強く出てきたのが10年以上前の事故で、4か所骨折した骨盤の痛み。
ずんずんシクシクと痛み、布団の中で何とか痛みをなくそうとゴロゴロ動く。
今回も修復の力が働き始めたのか。
一日痛む。

酵素ジュースをなるべく摂るが甘みを強烈に感じ進まない。
時折腸が鳴るが、便意は全くない。
1日目より付き始めた舌苔が、さらにひどくなる。
歯ブラシで擦るが取れない。
水のみの断食の時はなかった。
口臭が気になる。

セラピーとマッサージの間はうとうとするだけで、読書をして過ごす。
少しずつ動く力が湧いてきた。
前回の断食は、強烈な空腹に眠れないほど苦しんだが、全く空腹を感じない。
お腹周りがすっきりとしてきた。


4日目
早朝に目が覚める。
骨盤の痛みは続いている。
眼の周りの皮膚症状はさらに改善されている。
浮腫みはほとんどない。

動く力が湧いてきて、外を短時間散歩する。
疲れを感じない。
ひどい状態から一気に解放された気分。
心は静かながら、身体に動きのある良い気が流れていると感じる。

余った酵素ジュースをいただき退所。
奈良県の知人の家に一泊するため、またもや長距離移動。
一日酵素ジュースのみで過ごし、空腹は感じない。

疲れを感じ早い時間から横になるが、骨盤の強い痛みになかなか寝付けない。
夜中まで苦しむ。


5日目
5時前の早朝に、自然に目が覚める。
前回の長期断食と同様。
消化に使うエネルギーがいらないため、睡眠を必要としないのか。

骨盤の痛みはあるが、少し改善。
眼の皮膚症状はほぼなくなっている。
長時間歩くと少しふらつくが、疲労は感じない。
酵素ジュースを小まめに摂る。
舌苔がさらにひどく、こすっても取れない。

リムジンバスで空港へ。
何だか興奮気味。
帰宅後も、疲労は全く感じない。
片付けや買い物までこなし、家族の晩御飯を作る。
相変わらず便意はない。
体重は一度も測っていないが、はっきりと痩せた、という感じはない。


断食の効果は前回、昨年6月に行った断食体験記を参照してください。

今回の断食で、空腹が辛いと感じたことは一度もなかった。
酵素とはいえ、口から何かしら糖分を摂ることでエネルギーを作り出すことできたということか。
実際、断食をしているという感覚もほぼ無かったほどだ。

もしかして、意識せずとも、少し食べることに疲れを感じていたのかもしれない。
美味しい物を食べ脳を快楽で満たすことは人生の楽しみの一つ。
でも、食べないことって意外と楽だと思ったのも事実。

食べないことで意識が心と身体に集中する。
普段感じられなかったことを感じ始め、心は鎮まる。
酵素ジュースを取り入れた断食であれば、脳が渇望しなければ、どこまでも断食できそうだ(しませんが・・・)。




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秋の長夜に聴きたくて引っ張りだした一枚のレコード。
20年以上前、LP盤(レコード)の収集にはまっていたアナログな私。
パチパチと味のある、耳に心地よいノイズ。
一枚一枚に懐かしき思い出がある。





長くなりましたので、マッサージとセラピーの体験記は次回記事に書かせていただきます。
どうか気長~にお待ちくださいね。




食を断つということ④ 

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7月に入り、早々に梅雨明けしてから毎日、太陽が眩しい日々。
日中は灼熱の痛いくらいの日射しも、夜明けはやはり美しい。



断食道場から帰ってきてからあっという間に1か月以上が経ち、筋力の低下で動くのも辛かった身体は徐々に回復。
階段の上り下りも苦痛なくでき、まだパドルが本調子ではないが短時間なら海に入ることもできる。
しかしながら、あんだけ強烈だった体験が、やや記憶もぼんやりと薄れてきたことに時々気付く。
人は忘れるものやから。

でも今回の断食体験は、出来る限り忘れたくはない大切なもの。
なんで、遅れましたが思い出しながらまとめをします(笑)。

この断食体験記は、日本にたくさんある中の一つの道場に行った、私個人の主観になります。
ぜひそのことを念頭に、気軽にブログを流してくださいね。


断食の効果は

病気や症状を治す力(自然治癒力)が最大限にup
病気を予防し、病気と対抗する力(免疫力)をup
身心の体質改善
自己融解(体内の脂肪を解かす)
環境毒素を排泄
活性酸素の減少
遺伝子を活性化
心の浄化、生活を見直す

などと言われている。

長期間の飢餓状態に置かれた身体は、その危機感から最大限に身体の機能を良くしようと働くらしい。
あちらこちらで起きる目覚め。

人は水だけで30日以上生きることができるとのこと。
実際に、遠い昔から、精神修行として断食を行う文化はたくさん存在する。
医療がまだ発達する前から、効果的な治療法としても庶民が実行していた。

実際、断食道場にはいわゆる「減量目的」で来ている方はいなかった。
ほぼ身体の不調を整えるため。
アルコールによる慢性肝炎や大腸疾患の改善、自律神経失調症のためにという方がおり、がんの治療前に免疫力を上げるために来られる方も。

断食中は一錠の薬、サプリメントも摂らない。
でも高血圧やアレルギーは改善されることが多い。
断食後に手術や抗がん剤の治療をすると、その回復力は全く違うとのこと。


院長先生曰く
「腹八分目を日頃心がけていれば、病気知らずで長生きできる。
食に偏らず、こだわらず、何でも有難く食べなさい。
本当に健康で元気な身体であれば、毒素もちゃんと排泄する。」
とのこと。

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断食体験をしてみて、私が感じたこと。

断食中は歩くのもゆらりゆらり。
時には身体中に強く感じる倦怠感が寝ていられないほど辛かった。
でもそれは断食の好転反応。
身体が毎日毒素を出している、と感じられた。

何もしないことの有難さと退屈さ。
ずっと自分と向き合う時間。
思考はくだらないことから自己反省まで。
いつもは感じない身体の事も感じ、考える。
実際、本断食9日目に限界を越えたのは、身体よりも気持ちだった。

食べないことの快適さと辛さ。
食べるのってすごくエネルギーを使う。
回復食過程で気付いたこと。
でも、美味しいもの、大好きなものを食べるってすごく快感。
人生の彩り。

規則正しい生活の大切さ。
これは今も実行中。
今回一番の収穫。
午後6時には夕食を食べ、10時にはベットに。
朝は5時に空腹で、自然と目が覚める。

食も変わった。
トイレは毎日、ほぼ同じ時間。
健康でいることの有難さ。

何より、自分を大切にすること
静と動のバランスの大切さを痛感した。



今回も快く送り出して留守の家を守ってくれたUG、長期の休みで大変迷惑をおかけしたヨガクラスの方々、心配してくれた家族、いつもいつもありがとうございます。
感謝です。


長い文章を4回にわたって読んでくださり、ありがとうございます。
今回で断食体験記終了です。


夏も深まる毎日。
ゆったりまったりの生活は続いています。




食を断つということ③ 

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退所の前日に見た、美しい朝焼け。


長らく更新をさぼっていました。
記事を楽しみにしてくださっている方、すみません。

さて、早速ですが断食体験の続き。
本断食を終え、回復食に。

実はこの回復食がとても重要であるとのこと。
長期の断食で0歳にリセットされ、消化をストップさせた胃腸。

回復食の過程で、身体はエネルギーを浄化から消化へと移行させる。
消化のためにエネルギーを費やし、胃腸をゆっくりと回復させるため、気持ちでは元気になっても安静を守るように何度も確認される。
院での回復食の期間は断食と同じ日数。
この時期に動きすぎて消化と排泄が上手くいかず、浮腫みに苦しむ方は多いらしい。

またまた長い記事になりますが、お付き合いください。


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<回復食1日目>
重湯と梅干し(7時・11時・16時)

断食中の身体の浄化?に苦しんだ後の重湯は、キラキラと後光が射していた(笑)。
わくわくしながら重湯を箸に浸して一口。
あれ?思ったより美味しくない。
舌の上でざらざらしていて、何よりもゴックンができない。
口の中でいつまでも残っている。
梅干し(消化を促すため、毎食出た)はとっても酸味と辛味が強い!でも美味しい。
口の中に唾液が出てくる。
結局途中で食べることに疲れながら、カップ一杯の重湯と梅干しを交互に20分以上かけて完食する。
相変わらずのだるさで横になって過ごすが、特に吐き気などの症状は出ず。
3食なんとか、という感じ。

<回復食2日目>
重湯と梅干し

体重はトータル6kg減で下げ止まる。
筋肉が全て落ちたように感じる。
重湯効果か、夜間の空腹が少し収まる。
水を飲み過ぎ、と指摘をされ2ℓ以上飲んでいた水分を控える。
やはり嚥下が上手くいかず、2~3口で食べることに疲れる。
梅干しは強烈な酸味に感じるが、美味しい。
気持ちはもう食べなくてもいいかも・・・くらいだが、このまま帰るわけにはいけないので頑張って完食。
少し気力が出てくるが、横になって過ごしふらふらとトイレまで歩く。


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<回復食3日目>
3分粥
上から朝食・昼食・夕食

念願のお味噌汁!
美味し~~~い!でも、やはり塩分が強いと感じる。
昼食のサツマイモの甘煮もとっても美味しいのだが強烈な甘さ。
美味しいけれど、すぐに食べることに疲れる。
喉が渇き、どうしても水を摂取してしまう。
院長より「まだ舌が慣れていないだけで、味の濃さには2~3日で慣れる」とのこと。
なんだか気力が湧いてきたが、読書や絵画はできず。
だらだらと横になって過ごす。

<回復食4日目>
3分粥

食べることに少し慣れてきた。
夜間はトイレに何度も起き、やはり睡眠時間は4時間ほど。
体重が1kg増えており、水分の摂り過ぎを指摘される。
食後1時間は消化のために(胃液を薄めないため)水を摂らず寝て過ごす。
あまり陽が高くない内に、準備食の時に行った隣の山のお寺に参拝する。
よいしょよいしょとやっとの思いで歩き、階段は一歩一歩休みながら。
下りではふくらはぎの筋肉がワクワク震える。
帰室後は横になって過ごす。
ずっと1日おきのシャワーだった(安静の為)が今日は久しぶりに浴槽に。
スッキリとする。


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<回復食5日目>
5分粥 
上から朝食・昼食・夕食

かなり体力が回復してきた、と感じる。
食欲も少し出てきた。
本当は交通機関を使う必要があったが、小銭がなかったため山の中腹にある道場から、徒歩で下山し本屋へ。
気温はぐんぐん上昇の炎天下、小銭がなく自販機で水が買えず、筋肉は疲労し倒れそうになりながら下山。
全身の疲労が強く、本を買ったらすぐに帰る。
当然怒られる(笑)。
浮腫みが予測されるため、その後は仰向けで足を上げて過ごす。
反省。

<回復食6日目>
5分粥

やはり昨日の無理がたたって、体重が増量。
足は筋肉痛。
一日中だらだら横になって過ごす。
動きすぎたせいで、身体のエネルギーは排泄ではなく、動作に使われ老廃物が溜まっているということ。
排便がないのも一つの理由と。
ここ18日くらい排便がない(消化がいいものを食べるので当然とのこと)。

<回復食7日目>
5分粥

さらに体重が増えトータル2kg増。
全身の浮腫みが強い。
食欲が低下し、空腹感のないまま食事をする。
消化能力の低下を感じる。
食事の塩分の濃さにまだ慣れず、完食に時間がかかる。
喉の渇きは相変わらず強いが、食事前と食後の30分は水を摂らず我慢。
一日横になって過ごす。
全身がだるく、何度も何度も起き上がる。
落ち込む自分を励まし続ける。
夜間は胃の痛みが強く、うとうとと浅い睡眠。


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<回復食8日目>
7分粥
上から朝食・昼食・夕食

やはり食欲が湧かないが、容赦なく増量した食事を時間をかけて食べる。
食欲はなくても毎回食事の時間は楽しみ。
長期入院していた時のことを思い出す。
一日の変化は食事と入浴くらいだから。
普段外食をしない私は、3食を全て作っている。
でも今は何もせず毎回違うメニューが出てくる。
こんなに有難いことはない。
午後、また隣の山のお寺に参拝。
断食の成功を御礼する。
一歩一歩がゆっくりで、すぐに疲労を感じる。
無理せず帰室。
集中力がなく、読書も絵画もトライするがやはり無理。
横になって過ごす。

<回復食9日目>
7分粥

4:30分に空腹で覚醒し、写真一枚目のような美しい朝焼けに心が洗われる。
心の浄化。
いつまでも見つめる。
退所が近くなってきたお陰か、気持ちに変化を感じる。
お腹が空くということが、こんなに素晴らしいと感じたことは初めて。
美味しくいただく。
ごはんがこんなに美味しいことがとても幸せに感じる。

<回復食10日目>
朝食のみ全粥 退所日

朝よりずっとトイレに籠り、朝食もやっとの思いで完食。
朝食後、自宅での回復食の摂り方、安静の説明を受ける。
波乗り・ヨガはしばらく自粛とのこと。
浮腫みの辛さは痛いほど身に染みたので、気をつけながらゆっくりと歩く。

交通機関を乗り継ぎ帰宅。
その間も何度も何度もトイレへ。
全て排泄されたようだ。



長い文章にお付き合いくださり、ありがとうございます。
3回で終了の予定でしたが、長くなりそうなので次回、食を断つということ④まで続きます。
よかったら見てくださいね。