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波を描く

旅と絵と波乗りのこと

 

台風2号は足早に去って行き、波高7メートルまで成長した巨大なスウェルはあっという間に太刀打ちできるサイズに。
ここ数日間ホームポイントは殺人的に巨大かつ荒い波で、1時間位ぶらぶら南下しながら入れるポイントを探すことを2日も繰り返したにも関わらず結局入らず、海沿いの市場で収穫した新鮮野菜と魚にご満悦。
鈍った身体をじんわり感じる。

数日前の島トリップ。
その時に全身で感じた強烈な感覚が未だ離れない。
このやる気の無さはやっぱりあの1ラウンドのせいか?と思わずにはいられないのだ。

その島は、隣の県からカーフェリーで3時間半ばかり南下したところ(バレバレか)。
テレビではあいにくの梅雨入り予想。


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昼ごろ到着し、早速お気に入りのポイントへ。

…。
むう~。
最近地形が悪くダンパーとは聞いていたが、ダンパー以前に波がないではないか?
でも、この島の海は本当に綺麗だ。
ロケーションはどのポイントも最高。
出だしを挫かれたがすぐに気を取り直し、温泉宿にチェックインした後長距離ドライブに。

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緑豊かな島。
マングローブがあちこちに見える。


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ジャングルのような緑青々と茂る山道を永遠に続くかと思われるほど北上すると、島で唯一乗れそうなうねりと出会う。
しかし島中のサーファーがいるんでないかと疑うほど駐車場は満杯。
申し訳なさそうに端っこに陣取り、ショートが乗れないおこぼれをいただく。
小1時間ばかりだったが水は温かく気持ちよかったため満足する。

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空を覆う障害物は山のみ。
高い空にゆっくりと漂う雲の動きに目を奪われる。


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2日目のお気に入りポイント
昨日よりさらに湖状態に。
雨もポツポツ降り出し、すでに諦め感。
遠く地平線上にモクモクと湧き出たような夏を連想させる雲。

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諦め半分に昨日入ったポイントに、ほぼ期待感なくのんびり向かう。
途中の田んぼで、鳥を愛してやまない我が目が赤い小さい頭を目ざとく発見。
すぐに引き返しパシャリ。
この鳥、国鳥の雉の雄。
私が住むところにも鳥が多く生息するのだが、この鳥を見たのは初めて。
つがいの雌もすぐに見つけたが、カメラを向けると猛烈な勢いで(歩いて)去っていく。
時々視線を交わしつつ距離を置いて歩いているこのつがいが微笑ましく見とれていると、地元の軽トラが不思議そうに徐行して通り過ぎていく。

例のポイントは近づいてくる低気圧の影響か、風が入り魅力を感じず。
結局この日は入水せず、のんびりと島を巡るドライブで終了。
温泉にあまり関心のない女子あるまじき私だが、温泉宿のお湯がとても気持ちよくいつになく長風呂。

もしかして波外したかも…?
そんな不安もまあ、もし波がダメでも景色は最高にいいし温泉に来たと思おうと納得させる。
自然相手だからね。

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3日目早朝の波チェックにがっかり。
お気に入りポイントは頭くらいのサイズだが風が入りぐちゃぐちゃ!
雨もザーザーで一気にやる気ダウン。
夕方まで宿でダラダラと過ごしたのだが、鈍った身体に我慢できずに昨日入らなかったあるシークレットポイントへ。

あれ?
波いい!

風はオフショア、扇型のきれいに張った波。
しかもほぼ貸切。
ノーズライディングには最高の美しい波。
夢中で波をつかむ。
夢のような喜び溢れる感覚を全身で感じる。
写真は上がった後に撮ったため、ややワイド気味に。

その夜は寝るまで興奮冷めやらず。
良い波に出会った時特有の心地よい疲れに身を委ね楽しむ。


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4日目早朝のお気に入りポイント。
ダブルサイズ素敵にジャンキー!

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唯一入れそうなポイント。
でもショート向きで掘れた早い波。
それにしてもきれいな水だな…。

この時点で気付く。
低気圧でこの波。
後2日ほどで届く台風2号のうねり。

急いでフェリーに電話し予約変更。
ここ数日で一番の仕事ぶり無職だけどで荷物をまとめ、チェックアウトの時間ギリギリで車を出す。

実は何年か前の島滞在時、台風直撃で宿に缶詰状態になった経験あり。
非常に大型の台風でもちろんフェリーや飛行機は数日運航せず、スーパーやコンビニの商品もほぼ消えた。
島あなどれず。
(でもその後数日間のうねりは忘れ難く素晴らしいものだった)


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港までの道のり、着いた時はまったく波皆無だったポイントもサイズアップ。
しかも無人。
フェリー出港まであと3時間ほどあり少し迷ったけれど、バタバタしたくはなかったので潔く港へ向かう。
というより、この贅沢サーファーに昨日の波がもたらした満足感があまりにも強烈過ぎたのだ。

梅雨に突入、5泊6日→3泊4日の大幅変更。
でもいい旅。
前回冬に来た時も、無人のポイントで素晴らしい波と出会うことができた。

波は誰にも予測できない。
だからこそ待つ喜びがあるし、少し苦労してでも会いに行く価値がある。


ここしばらく南国でも波が続きそうだ。
大自然の恩恵に感謝、感謝。




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