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波を描く

旅と絵と波乗りのこと

家族 

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ポカラは相変わらずののんびりモード。
徐々に暖かくなってきて、朝夕の気温差もほとんどなくなってきた。
日中はTシャツでも汗ばむ陽気。
一日のほとんどが停電しているこの国には、「アイス」と名のつくものは存在しない。
日本のカキ氷が恋しくなる(個人的にはあずきたくさんの宇治金時)。
ちなみにカフェのコーヒーが飲みたいときは、エスプレッソマシーンが稼動するわずかな時間を狙って行くしかない。

空気は乾燥しているので、ハエが異常に多い。
人の湿気に誘われてくるのだ。
だんだんいちいち掃うのが面倒くさくなる。
でもまだ、蚊の襲撃がないだけましか。

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師匠のBuddhaさん。
人が本当に優しく、ポジティブである。

とにかく完璧さにこだわって、「美しくないよ、書き直して」と厳しかった、インドのチベタンの先生。
「最初だから間違うのは当たり前ね。」とニコニコ、「Good、Good!」を連発するBuddha師匠。

お互い片言の英語であるが、先生の優しさはそのオーラで十分に伝わってくる。


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奥さんのニサさん。
短時間でどんどん仕上げていく、その集中力はすごい。
長男がまだ1歳の頃から、職人としての歴史がスタートした。
家事と育児、時々職人の日々は辛い時もたくさんあった、と素敵な笑顔のニサさん。


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夫婦で背中を合わせて仕事。
時々家族のことや仕事について話しながら笑いあう。
仲がよい夫婦。
言葉はわからないが、どうやらニサさんが愚痴っているのをBuddhaさんが「うんうん」と聞いていることが多い気がする。
「女の人がいつも怒っていて、旦那さんが謝っているのはどこの国もいっしょ?」
とBuddhaさん。
一応「YES」と答えておいた。


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左から次男14歳スミスくん、ニサさん、長男19歳大学生スレス(韓国ドラマと日本のアニメ大好き)くん、長女17歳大学生(ネパールの中学と高校は2年制なので、17歳ですでに大学生)マリッサちゃん、Buddhaさん。

この小さな店舗の奥に7畳ほどの部屋と5畳くらいのキッチン、5人家族がここに暮らす。
しかし驚くほど物がない。
トイレも風呂も店舗裏にあたる外で、5世帯くらい共同。
水道はないので、タンクに貯めた水を分け合う。
ハエが飛びまわり物に溢れ、お世辞にも清潔とはいいがたい環境の水周り。
小さな子達はここで地べたに座って一日遊んでいる。
ホテルの清潔なトイレに慣れた私には、どうしてもここのトイレが慣れない。
手を洗う水に油が浮いている。
しかし生理現象には抗えないので、毎回覚悟を決める。

子供たちはほぼ家に居て(今は春休みのようだ、たぶん遊ぶお金もないので)家事を手伝う。

Buddhaさんはタンカアートの職人のカーストのようで、親戚みんなアーティストである。
ちなみに長男の夢は油絵職人、次男はタンカアーティストである。
長女はお嫁さんといったところか。
インドもネパールも、いったん家庭に入ると、女性は家事育児をこなしその上旦那さんの仕事を補佐する。

「本当は家が欲しいのだけど、この狭い賃貸で何年も我慢しているんだよ。一生懸命描いているのだけど、すべて生活費と学費に消えていく。いつも貧乏。でも家族の夢は家を持つこと。だからたくさんお金を稼ぐ方法を、皆一生懸命考えているんだよ。」
Buddha先生は穏やかに言う。

家族のために一日も休まず、お金を稼ぐためにタンカを描くBuddhaさん。
そして、ただ勉強しに来た旅行者である私。

ネパールの経済は裕福とは言えない。
未だ、農村では学校に行けない子はたくさんいる。
商店に行けば、見事にほぼすべてインド産。
テレビの番組は全てインドのテレビ局から。
車も電化製品も全て外国産。
お金を持っているのは、ほんの一握りの人々。

それでも、ネパールの人々は明るい。
笑顔が多い。
いつも隣人と助け合い、停電は多くて娯楽は少ないけど、時々お祭りを楽しむ。

そして家族はその絆が深く、何があってもお互いに助け合う。





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突然ながら、私の家族である。

私にとって、世界一でっかい男。
彼の存在なしに、私はこんな風に自分勝手な生活はできない。

私の帰りを待ちながら、毎日毎日一生懸命働く相方さん。
ありがとう。
心から感謝しています。


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数日前の満月。

美しかった。

リシケシで辛かった時に、「空は繋がっているよ」とメールが来たのを想い出す。
時差と距離があっても、同じものを同じ瞬間に見ている。


不思議だなあ。








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